最低賃金と奨励金
すでに発表されていますが、22年度の沖縄県の最低賃金は『642円』で、発効日は11月5日からに決まりました。一気に13円も上昇する異例の変更です。
労働者側から見れば「朗報」に違いありませんが、経営者から見ればコストの大幅増加で頭の痛い問題です。
そこで、厚生労働省と経済産業省は「中小企業支援策(案)」を打ち出しています。
その中で厚生労働省関係の施策として『
賃金改善奨励金』の支給を検討しているようです。
賃金改善奨励金の概要は次の通りです。(あくまで「案」です)
★地域別最低賃金が680円以下の地域の中小企業で、最低賃金の引き上げに先行して、賃金を計画的に800円以上に引き上げる場合に、引上げ額、引き上げ人数に応じて奨励金を支給する。
具体的事例
時給650円を、4年連続して毎年40円引き上げて、4年後には810円に達する計画を立て実施した場合の総額は、5人未満は70万円(15万円×4年+10万円)、5人以上は115万円(25万円×4年+15万円)
具体的な内容や実施時期なども公表されていませんが、来年度からスタートするようです。
時給を上げて奨励金がもらえるのならば、より良い人材を集めるためにも、既存の従業員のモチベーションを上げて生産性を向上させるためにも、活用を検討されるのも良いと思います。
厚生労働省の「中小企業支援策のとりまとめについて」は
こちらからご覧いただけます。
(厚生労働省HPよりPDFで開きます)
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